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2018-08-09

草地と語る マイペース酪農ことはじめ

佐々木章晴

 著者は高校の先生で、もと中標津農業高校に勤務。三友盛行氏の薫陶を受けて、マイペース酪農の正しさ、素晴らしさを科学的に立証している著作。現代の一般的な酪農を痛切に批判。

 土→草→牛という循環の原理から、1ha当たり1頭の適正規模できちんと堆肥を作って、土壌に還元し、牧草地を自然界の森林のようなルートマットを作って、きちんとした生態系を構築する。そうすると微生物により窒素等のミネラルが利用しやすくなる。牧草刈り取りも現在、一般的に推奨されている6月開始の一番牧草・グラスサイレージではなく、出穂後の刈遅れでいいので、根室管内の7月下旬の安定した天候になったときに乾草を収穫する。という概要。

 個人的には賛成して奨励普及したいのだが、一般的に大規模でフリパラ、ロボット志向となっている経営体の方向性を変えることは難しい。また、現在、府県の酪農家戸数が減少し、国内生産が不足し生産拡大が求められている状況の中で、大規模化が一層求められている。生産者、行政、農業団体、地域全体の意識含めて、そのような方向性(三友理論)に転換させる環境となっていない。

 将来的には、酪農の本質(土壌に立脚し、草で飼養・搾る)ということが広まり、農業経営が風土に立脚すべきということが一般的になり、経営者や行政、団体等関係者の意識が変わらないと、変わらない。

無題

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晴れた日には農作業、雨の日には読書が理想です。
でも、実際には、雨の日は体育館でトレーニング、晴れの日には町並みをランニングするのが多いです。

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